道草
対談シリーズ”烏丸ストロークロックの道草”
"烏丸ストロークロックの道草"という上演活動とは少し角度を変えた対談シリーズを立ち上げました。
この対談シリーズでは、「演劇」にこだわらず、烏丸ストロークロックのメンバーがお話してみたい方と、お互いに関心の高いテーマとシチュエーションでお喋りをしてもらいます。創作の道すがら出会った人と交わす会話とそこで見た景色のようなイメージで「道草」と名付けました。
第2回 能楽に学ぶ表現者の身体と精神 (能楽師・宇髙竜成氏×阪本麻紀)
第2回のキーワードは「舞台に立つもの」。劇団の中心メンバーである俳優の阪本麻紀と、阪本が師事する金剛流能楽師の宇髙竜成氏に、役者としての求道の道すがらのお話を伺いました。
能楽師というと、厳格で堅いイメージがあるかもしれませんが、宇髙氏の能楽という垣根を超えたフラットでニュートラルな探求心と、能楽への愛に心をくすぐられるお話をたくさん聞くことが出来ました。
また、近年神楽の魅力に惹かれてやまない烏丸ストロークロックですが、650年続く能楽もその表現は一人の表現者だけのものではなく、大きな時間の流れの一部ということを強く感じさせ、その感覚は俳優でなくとも学ぶべきことの多いものと思いました。
どうぞお楽しみください。
《前編》
《後編》
第1回 次元を超える「神楽」なるもの (八卷寿文×柳沼昭徳)
第1回目のキーワードは「神楽」です。烏丸ストロークロックでは近年お馴染みですが、一般的には馴染みのない方は多いかもしれません。現代における神楽の在り方は本当に様々ですが、パフォーマンスではなく、地域で、それと意識されていなくとも生活と信仰の上に行為として舞われる神楽は、私たちが目指す芸能の原初を紐解く入り口となりました。その出会いのきっかけとなったのが対談相手の八巻寿文さんです。自身も美術家でありながら、仙台市の施設に長く従事し「せんだい演劇工房10-BOX」工房長や「せんだい3.11メモリアル交流館」館長を務めた八巻さんとの東北愛・神楽愛にあふれた対談をぜひお楽しみください。対談の前日、八巻さんと烏丸ストロークロック一行は早池峰神社の例大祭へ神楽の奉納を一緒に観に行きました。その興奮と熱気も感じられる初回になったと思います。